ADHDは1990年代後半から社会的に注目を集めるようになったので、新しい概念と思われがちですが、実はかなり以前から存在していたと考えられています。ADHDを抱えながらも偉業を成し遂げた歴史上の人物は多数存在し、発明王のトーマス・エジソンもその一人と考えられています。
エジソンは小さい頃から、度を越した知りたがり屋で、授業中に「なぜ?」という質問を繰り返して、教師を困らせたり、なぜ物が燃えるのかを知りたくて家の納屋を全焼させたり、ガチョウの卵を自分でふ化させたくて小屋で何時間も卵を抱えていたりしたそうです。
こうしたエジソンの好奇心に母親だけは理解を示し、好奇心のおもむくままに探求すること全面的に応援しました。そして、エジソンは自分の興味のある研究に没頭し、発明家になったのです。
発明家になってからも、一つのことが行き詰まると、すぐ次の事柄にチャレンジしていたといいます。ADHDの特性ともいえる、そうした旺盛な好奇心と豊かな創造性があってこそ、生涯で1300もの発明を成し遂げられたのではないでしょうか。
エジソンのほかにも、例えば織田信長、坂本龍馬、モーツァルト、ベンジャミン・フランクリン、アルバート・アインシュタインなどは、ADHDだったのではないかといわれています。
「大人の発達障害」より
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