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気分が文脈になる



BPDを持つ人にとって問題をややこしくしているのは、彼らは文脈を横断して行動を般化する能力に優れていないばかりではなく、気分に依存しているということです。そのため、あなたの愛する人が一つの文脈でもっている能力は、その人の気分状態によって変化するのです。

 昨日、あなたがターシャと一緒に昼食を食べていたとしましょう。彼女の感情は落ち着いていました。よく眠れているし、人生で前進しているように感じていると言っていました。ターシャはあなたに、インターネットで知り合った男性とデートすべきかどうか意見を求めました。あなたは彼女に、彼と電話で話してみて、それから昼食時に会うべきだと思うと言いました。彼女はあなたが、「その人はとてもよさそうだから「どんどん進む」べきだと思う」と言ってくれることを期待していたと聞きました。

 そして今日、ターシャが電話してきたですが、感情の覚醒状態が非常に高まっています。彼女の声は大きく、話し方も速くなっています。あまりに興奮して、昨晩はほとんど眠れなかったと言います。ベッドに入る前に、インターネット上で話していた男性から、海辺に家があるので週末一緒に出かけようと誘うメールを受け取ったのです。彼女はあなたの反応に激怒し、あなたがが本当は彼女のことを大切に思っていないし、孤独な人生を過ごせればいいと思っているのだと言います。昨晩彼女は、たとえ同意はしなくても、あなたの意見を受け入れることができました。今日はそうできないのです。違いは何でしょうか?気分状態です。彼女の感情は昨日はうまく調整されていたのですが、今日はその男性に会う件で非常に興奮しているということなのでしょう。彼女は眠りませんでした。睡眠不足だと、私たちは誰でも感情に対してより敏感になります。しかしながら、あなたが彼女に与えるフィードバックを処理する能力は、全面的に彼女の気分状態に依存しています。

アドバイスは変わりませんでしたが、状況は変わり、彼女の感情も変わったのです。


次回も引き続きこの点を扱います。

「境界性パーソナリティー障害をもつ人と良い関係を築くコツ」シャーリ・Y・マニング著


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