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気分が文脈になる その2





もちろん、わたしたちは誰もが般化することに問題を抱えていますし、感情や気分が行動を阻害するという問題を経験することもあります。禁煙しようとしたことがありますか?

そうであれば、たぶん、禁煙場所であったとか、喫煙者であったときにも喫煙しないでいられた場所があったはずです。そのような場所では、煙草を吸わないで要られたに違いありません。より困難な場所では、代替行動(アームバンドをひねる、何かをなめる)などの工夫をして、それがうまくいきました。ある時、あなたは友人の家に行きます。この友人は喫煙者であなたはかつて彼女の家の裏のポーチに腰かけて、煙草を吸っていたのでした。その瞬間、効果があると思っていたすべてのものが、言ってみればすっ飛んで行ってしまいます。変わらずに禁煙を本気で考えていますが、そうにも実行されません。あなたは一つの環境から別の環境へ行動を般化しなかったのです。

 ここで、禁煙に対するあなたの気分の影響について考えるため、あなたが本当にひどい一日を過ごして腹が立ち、うんざりしていたとしましょう。それからあなたが友人の家へ行くと、友人は裏口のポーチに座って煙草を吸っていました。あなたは一考することなく煙草に火をつけるかもしれません。けれども、彼女が煙草を吸っていなかったら、そして煙草を持っていなかったら、あなたも吸わないかもしれません。あなたの行動は文脈、(環境、煙草の入手可能性)とあなたの気分次第なのです。

 BPDを持つ人ではこの結びつきがいっそう強いとわかれば、あなたの愛する人のみせかけのコンビテンスが明らかとなった無能さにとって代わられる時に何が起きているのかについて、手がかりが得られるでしょう。BPDを持っていない人たちは、しばしば自分の感情を調整でき、関係のないことには感情は影響しません。でも、気分が大きな役割を演じると知っていれば違うリアクションをとることができたかもしれないのです。


次回は「あなたは非承認につながるような仮説を立てていませんか?」を紹介します。



「境界性パーソナリティー障害をもつ人と良い関係を築くコツ」シャーリ・Y・マニング著


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