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積極的受動性への反応方法 その3

執筆者の写真: FSG brog 管理者FSG brog 管理者


3「あなたは自分には問題を解決する能力があると信じていますか?」


◇あなたにできること:これは厄介です。自信の欠如はたぶん、問題解決を試みたときの長い失敗の歴史によるものでしょう。愛する人にその人の力を信じていると伝えることは少しは役に立つでしょうが、十分ではありません。現実には、問題解決の成功を繰り返すことだけが自信につながるのです。あなたが降参して、その人の代わりに問題を解決することは、長い目で見ればその人の自信を打ち砕いているということを忘れないでください。もし問題が、銀行に行く、誰かに電話するなどであれば、一緒にいてあげるけれども、話は全部その人がするようにと言ってもよいでしょう。問題が職場やあなたがいられない場所にあるのであれば、その人とその状況をロールプレイすることを提案できます。その時はロールプレイをできるだけ現実的にするように。言い換えると、その人に相手がどのように反応しそうかを語らせるのです。弁証法的行動療法のセラピストたちは、しばしば互いに困難な状況をロールプレイします。最近、私は自分のスーパーバイザーと難しい会話をしなければなりませんでした。彼女は私を不安にさせるような反応をすることで知られています。私は必要とされることを言えないのではないかと心配していたので、私の友人(私のスーパーバイザーのことも彼女がどのようなリアクションをしそうかも知っている人)が私とその状況をロールプレイしてくれました。スーパーバイザーの反応を私が考え抜かなければならなったことから、その実践練習なしではそうなっていたであろうよりも、私は自信を持って会話を始めることができました。


4「助けを求められているその方法に関して、私にとっても問題はあるだろうか?私は即座にノーと言いたい気持ちになっているだろうか?1から3までの答えを踏まえると、違うふうに頼まれたら、助けるのが適切だという気持ちになるだろうか?」


◇あなたにできること:もしあなたが、あなたの愛する人は正直なところ問題解決方法を知らないのだ、感情がその人が事実を客観的に分析することを妨害しているかもしれないのだ、その人の勢いは自信の欠如によって制止されているのだ、などと判断したのであれば、将来は自分自身で対処するように学ぶことを促すようなやり方で、その人を助けたいとは思えなくなっている理由は何でしょうか?もしこの状況であなたがとても大切にしている人への自然な思いやりがないとすれば、それはたぶん、助けなければならないと言われたあなたは、ほとんどの人たちと同様に腹を立てているからでしょう。これが起こっているときには、あなたの反射的な反応(ノーと言うこと)が次のどちらにより大きく関係しているのは自分自身に問うことが重要です。「これは愛する人自力で解決できる問題だという事実」もしくは「その人があなたに助けるべきなら、その人が助けを求めてあなたにアプローチしてくる方法に多くの時間を費やさないようにしてください。問題の解決方法に時間をかけましょう。しかしながら、もしその問題はあなたが補助する気持ちになるようなもの(誰でも解決には手助けが必要な問題)で、対人関係様式こそがあなたにノーと言わせたくさせているものであれば、愛する人にあなたへの話し方を考えなおすよう求めましょう。これは非常に技量を要しますし、必ずと言っていいほどあなたの愛する人の感情を高めてしまいます。そのように高まった感情があなたの感情をも高めるのであれば、「あなた自身の感情調整方法」へと戻りましょう。


次回は次に試せるステップについて取り上げます


「境界性パーソナリティー障害をもつ人と良い関係を築くコツ」シャーリ・Y・マニング著


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