衝動で行動する：原因か結果か？後編

　 一つの問題を解決する手段が別の問題を生み出すとき、その手段は最善ではないでしょう。

　　そのことになぜあなたの愛する人が気づかなかったか、あなたはその理由を知りたいでしょう。その答えは、あなたの愛する人には認知の問題があるのです。感情が思考を押しのけ注意を払うことができなかったり、問題解決技能も欠けていたりするのです。

危機を駆り立てている感情は強烈で制御不能に感じられます。これは感情の調整と問題解決こそが、止むことのない危機から脱出するための良策になり得るという意味です。しかしながら、衝動的行為が危機の結果であり、危機の原因でもあるとき、この連鎖を断ち切れそうなポイントを見極めるのは難しいかもしれません。

　　ある日、あなたの妻が職場で、彼女を動揺させるような従業員評価を受けたと想像してみてください。彼女は自分の机に戻って辞表を書くと、職場を後にしました。その晩あなたが帰宅すると、彼女は自分のしたことを彼女に伝え、あなたは彼女に怒ってしまいます。口論になりました。彼女は家を飛び出してしまい、バーに生き、飲みすぎて別の男性と一夜を共にします。これがあなたの結婚生活にさらなるストレスを引き起こし、彼女の失業のせいであなた方の家計も限界を超えて逼迫していきます。

　　あなたの妻は恥と後悔で一杯になって、家のパソコンでコツコツと職探しを始めました。けれども彼女はすぐに退屈してしまい、オンラインでの仕事探しを続ける代わりに手っ取り早くお金を儲ける投資情報を閲覧し始めて、あなたの貯蓄のほとんどを費やしてしまいます。あなたは激怒し、さらなる口論になりました。口論の途中で彼女は浴室に行き、薬を大量に飲んでしまいます。救急車が呼ばれ、彼女は病院に運び込まれました。あなたは彼女が退職者が一定期間加入できる元の勤務先が加入していた保険に加入していなかったことを知りませんでした。こうして彼女の入院は保険でカバーされなかったので、今やあなたには医療費で３万ドルの借金ができてしまいました。妻が退院しても事態が改善するという希望は全くもてないままです。

「境界性パーソナリティー障害を持つ人と良い関係を築くコツ」

シャーリ・Y・マニング署