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見せかけのコンピテンスに直面したとき、あなたにできること



 これまでに見せかけのコンピテンスのさまざまな特徴を別々に見てきましたが、それらが同時に発生する可能性もあることを知っておくことが大切です。レオの例をあげましょう。レオはいくつかの文脈ではしばしば実際よりも能力があるように見えます。彼は企業の課長として働いていて、同僚にとても好かれています。同僚には面白くて魅力的だと思われているのです。同僚たちは、仕事に行くことがレオに膨大な不安を引き起こすことを知りません。不安になるとレオは得意先に会わず、報告書を偽造しています。レオは今にも上司が顧客とのミーティングをさぼっている事実を発見するのではないかと怯えています。彼はうまくやっているように見えるので、レオの上司は彼の販売担当地区を大きくします。

 これはもちろん彼の不安を増してしまい、今や職を失うのではないかという彼の心配は制御不能になっています。あなたは何が起こっているのか少し感づいているのですが、彼は万事コントロールできているとあなたを安心させるのです。家庭でのレオは不安を与えるような計画であっても非常にうまくこなすので、彼には不安が管理できないと考える理由はありません。そのうえ、彼は何もかも上首尾だと言っているのです。そして、あなたと彼が一緒にいるとき、彼は落ち着いて見え、うまくやれると信じているとあなたに言います。その後、ある日帰宅すると彼はきっと失業する、でも計画はあるとあなたに言います。

 レオは自信たっぷりに見え、実際あなたを勇気づけます。あなた自身がかなりきつい一日を過ごしていたので、彼が万事コントロールできているとただほっとします。すると翌週、彼は実際に職を失い、大打撃を受けます。彼の失業が意味するものが万事コントロールできていると信じていたという理由から、あなたも大打撃を受けます。

 あなたが面と向かって質問すると、彼は自殺をほのめかします。なぜなら、彼が本当に自分の仕事について心配し焦っていたことを、あなたが理解できていなかったことが、彼には信じられないのです。当然のことながら今やあなたは感情的に制御不能だと感じています。なぜなら、レオは仕事がなくなり、レオをどのようにコミュニケーションをとればいいのか、もはや分からなくなったからです。


次回は続きを扱います。

  

「境界性パーソナリティー障害をもつ人と良い関係を築くコツ」シャーリ・Y・マニング著


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