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執筆者の写真FSG brog 管理者

誰が、何を、どこで、いつ ― まずは基本から


外来患者のための標準的なDBTは、週に一回、50分から1時間の個人セッション、および1時間半のグループ療法から構成されています。子どもは、緊急時にはいつでも自分のDBTセラピストに連絡を取ることができます。また、セラピストは通常、DBTの実施期間の枠組みを決めます。


  まれに例外はありますが、親も子どもの治療に参加する必要があると考えています。どのような治療を行うのか、治療を開始する点ではっきりさせておくことを強くお勧めします。親は、子どもとセラピストのセッションに定期的に同席するか、あるいは必要に応じて会うかのどちらかとなるでしょう。クリニックによっては、親を、いくつかの家族が集まってDBTスキルを学ぶための複合家族スキルグループに参加するよう求めるところもあります。


DBTでは治療の最初の段階で、セラピストがいくつかの重要な最終目標を掲げます。DBT以外の多くの治療では、この基本がなっていないためにしばしば失敗してしまうのです。もし、子どものセラピストがこうした目標について提起しない場合には、必ず皆さんが提起するようにしてください。




〇DBTを始めるための、セラピストの五つの基本的目標


①これから自分たちが取り組んでいく事柄について、青年期の子どもと共に明確なアイデアを十分に話し合い、子どもに、DBTに必要なことをする決意を求める。


②生物社会学的理論を用いて、子どもと親に、その問題がどうして起きたのかについてはっきりと理解させる。


③子どもとセラピストの相性が一致しているかどうかを明らかにし、確実なコミュニケーションが取れることの重要性を強調する。


④秘密にしておくこととそうでないことについて、青年期の子どもおよび親と率直な話し合いをする。


⑤親がどのように治療に関わっていくことになるかについて概要を示す。




次回は「ティファニー:コミットメントすること」を紹介します。


「自傷行為救出ガイドブック ―弁証法的行動療法に基づく援助―」 マイケル・ホランダー著


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