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お知らせ

2024年度の講座はより受講しやすく、最新の情報と皆様のニーズに応じられるように検討された内容となっています。

2019年5月にICD11(世界保健機関〈WHO〉)総会で承認され30年ぶりに改訂されたことにより、パーソナリティー障害に関する診断がかなり変化し、今後BPDと診断されてしまった患者様やご家族は今までよりもさらに「路頭に迷う状態」になると予測されます。

そのために、心理教育を通してしっかり障害・疾病について学び、福祉制度について学び、トランジションに備えて法的機関についても学習することにより、「今から備え」をしておくことが大切です。

障害の対処は早ければ早いほど、当事者様の将来と私たちの将来も安心して過ごすことができます。
逆に対応が遅くなればなるほど問題が複雑化し山積みとなってしまい、どこから手をつけて良いのか混乱状態となります。

家族は、「治療」はできません。治療は専門家に任せます。
しかし、だからと言って家族は何もできないと諦めてしまうことも現実的ではありません。
何もしないことは、「楽」になるどころか、残念ながら途方に暮れるのが現状です。

家族や友人や関わる全ての方々にできることは、ワーカーとして当事者をサポートしてゆくことです。

ワーカーとは、医療相談・教育相談・福祉に関する相談など相談や支援を行う働きです。
家族も相談支援の一部となります。
家族の協力なくては、ご本人を専門の医療・カウンセリング・福祉・法的機関に繋げることができません。

なんとかなる
誰かがなんとかしてくれる
そのうち本人が大人になれば、結婚すれば、子供を産めば、仕事に就けば、いい大学に入れば「良くなるだろう」「本人も気付くだろう」「変化するだろう」と考える方が多いですが、多くの場合そうはならないのが現状です。
引きこもりのケースではありますが、いつか・・きっと・・・本人も気付くだろう・・・そのように「様子を見続けているだけで」年月があっという間に過ぎ去り5080問題が浮上してきたのです。

現実と向き合うことは大変辛いことでもありますが、愛する子供や家族を支えるワーカー役として今、私たちができることは何か?
2024年の講座や定例会で専門家と家族が一緒に問題や対処法について考えてゆきたいと思っています。

家族内で問題を抱え込むことでトラブルは大きくなります。
暴力などは、人が見えないところで、密室の中で生じます。
つまり、家族だけでなんとかしょうとするとかえって問題が悪化してしまうのです。
家族だけで、母親一人で、頑張ることは不可能です。
大事なのは孤立しないこと。助けを求めて支援につなげること。仲間を増やすこと。家族も本人から少し距離を置いて人と繋がること。
これが「救出」の第一歩となります。

本人が怒るので、そんなことはできない!と恐れを感じることでしょう。
でも、その状態から抜け出すには、第三者の助けが必要であることと、病気のことを理解するための心理教育は欠かせません。

まず、「ご家族が気づき」その状態から抜け出す必要があります。
でも、一人で行動することはとても難しく、病院は敷居が高い、聞きたいことも聞けずもどかしい、そんな思いをしているご家族は多いと思います。
それでまずは、弊社が提供している対応力向上の講座や定例会を通して、専門家と身近に関わっていただき、同じ境遇にある仲間とのコミュニティーを築き、一緒に問題解決の道を考えてゆく機会をご準備させていただきました。

ご協力してくださった先生方がいなければ決して実現することはできませんでした。
この場を通して本当に先生方に感謝を申し上げます。

弊社はこのような学びの機会をご提供させていただきますが、あとは「皆様次第」です。
学びを強制することはできません。
私たちは、体験してきたからこそ学びの大切さや、繋がることの大切さを知りました。
今、疲弊し、路頭に迷っている方々がご連絡してくださることを願いながらお待ちしています。

大きな一歩・大きな勇気が必要ですが頑張ってください!!
皆様のお越しをお待ちしています。

ファミリーサポートグループ代表
奥野栄子

お知らせ

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