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あなたの愛する人が事実を確認するのを手伝いましょう


自己非承認をする人は、自分自身の感情経験を許容することを学ばなければなりません。自己批判へと引きずり込むのはたいていが感情である、と覚えておくことが重要です。感情は燃え上がり、厄介なので、BPDをもつ人は、感情を間違っている、悪いなどとして承認しません。私たちの誰にでも悪いことは起こるものですが、BPDをもつ人に何か悪いことが起こるとき、彼らは自分が邪悪だから自分には悪いことが起こるのだと思い始めます。このような場合、あなたの愛する人が事実を確認するのを手伝ってあげることが役に立ちます。これは、悪いことは私たち全員に起こるのだと伝えるという意味ではありません。その状況における事実を見ることがテーマです。以下のガイドラインを覚えておきましょう。


その人に、なにも付け加えることなく正確に何が起きたのか話してくれるように求めましょう。つまり、「私が大馬鹿だから、高速道路でタイヤがパンクしたのです。私は友人と外出するだけの価値がないのです」ではなく、「高速道路を運転していました。夜十時でした。友人と夕食に行ってきたのです。高速道路でタイヤがパンクしました」となります。


〇ここで、その人がどのような感情をその時に経験したのかを質問しましょう。タイヤのパンクのケースなら、きっと怖かっただろうと推測するでしょう。


〇それから感情を承認しましょう。私たちの誰でも、夜間に車をパンクさせてしまえば不安を覚えるでしょう。特に女性であれば。危険な状況なのです。


〇その人に、何かもっと広範な解釈(一個人としてのその人が何者であるか、他人がその人についてどう感じているか、など)へと般化することなしに、その瞬間の行動を描写するように促しましょう。あなたが感情を承認した後でさえ、BPDをもつ人のほとんどは、その出来事が発生したのは自分が悪いせいだとすぐに言い出すでしょう。車の所有者がタイヤのパンクに関係している可能性があるのは事実です。タイヤが古くて摩耗しており、最近オイル交換をした際に新しいタイヤが必要ですよと言われたのに先延ばしにしたのかもしれません。取り除く必要のあった釘がタイヤに刺さっていたのに取り除かなかったのかもしれません。そのような場合には、あなたの愛する人に、その行動はその人自身のものだと認めさせればよいでしょう。けれどもタイヤの修理をしなかったのだから悪人であるとか無能であるという結論に飛びつかせないようにしてください。あなた自身が事実から離れずにいれば、これを実行できます。「わかりました。あなたはタイヤから釘を抜かねばならないことは知っていたのですね。次回はそうすることで意見が一致しますよね」などのように言うとよいでしょう。


壊れたレコードになりましょう。--そして愛する人の自己批判が的確かどうかについて論じる誘惑に駆られないように。あなたの愛する人が、自分がいかに邪悪かという話に戻ってしまったら、その人はタイヤを直すべきであると知っていたのだと繰り返し、その人が愚か者であるという点には賛成も反対もしないようにしましょう。



次回は「恥への対処」を紹介します。


「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」 シャーリ・Y・マニング著


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