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恥への対処


あなたの愛する人は、高いレベルの恥を頻繁に経験している確率が高いのです。時として、非常に問題のある行動を繰り返す人たちは自分の過ちについて恥や罪責感を感じないのだ、と考えることは容易です。あなたがいくつかのテーマについて話そうとするときの、あなたの愛する人の行動について考えてみてください。その人が沈黙を続けたり、下を向いたり、話題を変えたりするなら、その人が恥を感じている可能性は大いにあります。BPDをもつ人が不可避的に自分自身の行動、感情、さらには恥そのものまでも批判すると、その恥はこじれてしまいます。これはもちろんすべての感情をこじらせてしまい、その人を感情の渦巻きの中へと再び引きずり込んでしまいます。


恥を静める唯一の方法は、あなたの愛する人に何が恥を引き起こしているかについて話してもらうことです。恥を静めるためには、何であれ、それについてアイコンタクトを取りながら、繰り返す話さなければならないのです。もしその人があなたに向かって話しているのであれば、拒絶と解釈されそうなことは絶対にしないようにしなければなりません。ですから、その人から目をそらしたり、その人の言うことを笑ったりしないでください。

時間と共にその人の恥は収まってくるでしょうが、それにどのくらい時間がかかるか、この恥への曝露をあなたが開始すべきか、またはセラピストが行うべきかは、恥のレベルと恥のきっかけとなる行動次第です。例えば、虐待の被害者は恥を克服するためにどうしてもセラピストの助けを必要とします。


典型的なBPDをもつ人は、過去に問題を経験していて、自分には根源的に壊れた/おかしなところがあるかのように感じさせる行動をしてきています。過去の記憶が浮かび上がるときや、過去の経験と似た現在の状況に遭遇する時にはいつでも、恥に火がついてしまうのです。問題は恥が過去の経験から現在の経験へ、文脈から文脈へと般化されていくことです。繰り返しますが、トラウマによる恥はセラピストによって治療されるのが最善ですが、それでも現在の恥に関してはあなたが助けられます。あなたにとって重要な原則は、その人に何であれ現在の恥の引き金となったものについて話してもらうことです。


その人は恥が小さくなるまで繰り返しそれについて話すべきです。例えば、あなたの愛する人が仕事に応募して面接を受けるものの、仕事を得られないとします。その人は恥のせいで、あなたにそれについて話したがりません。その人に、面接について、仕事を得られなかったことについて話すように求めましょう。できれば繰り返し何度も反してもらいましょう。あなたの愛する人が「これを知らなかったなんて愚かですが、、、、」と言えば、愚かだという非承認なしでその言葉を繰り返すように求めましょう。もしあなたの姉があなたに何かを伝えたいのに、「私にはとても話せないわ。あまりにひどいから。私は自分自身を慰めてしまったの」というのであれば、「私に話してちょうだい。それと折り合いをつける唯一の方法は、それが屈辱的でなくなるまで私に話すことよ」と言いましょう。


自己非承認全般と、特に恥は、BPDをもつ人に深く染みついているかもしれませんし、取り組むには時間がかかります。それでも、努力するだけの価値があります。なぜなら、自己非承認は通常、人々が無力ではなく、また無力である必要のないときに無力感を抱かせるからです。もしあなたの親族に自己非承認の歴史があれば、その人は問題解決のための技能や自信に欠けているかもしれませんし、あなたはこの欠陥が、積極的受動性(active passivity)と私たちが呼ぶものとして形作られるのを見ているかもしれません。積極的受動性とは、その人があなたに、その人に代わってその人の問題を解決するように要求するものです。


「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」 シャーリ・Y・マニング著


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