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行動の中でのスキル訓練:自分を慰めるスキルを学ぶ


シャノンのケース

「OK、シャノン、ひどい気分の状態がどう自傷につながったかがわかったから、君が自分の気分を変えるスキルを使えるよう、助けることに取り組んでいくことにしようね」

私は言いました。

「はい。でも私はそんなとき、すごく行き詰まって、絶望的な気分になるんです」

彼女は答えました。

「そうだろうね。でも少しでもそれに取り組むことで、きっと君は行き詰まった自分をどうしたらそのようなひどい気分から解き放つことができるか、わかるようになると思うよ。」

私は答えました。

「私たちは、スキルの連鎖について考える必要がある。私に考えがあるのだけれど、理解できるか教えてね。まずは質問させてほしいんだけ。君は自分がそういう暗い気分に陥りそうなとき、すぐに気付けるかな?」

私は尋ねました。

「いつもというわけではないわ。ときどき暗い気分に陥っている自分に気づいたとき、ああそういえば、ここしばらくの間こんなふうに感じていたな、と納得するくらい」

「なるほど。それなら私に考えがある。わたしたちが取り組むべきは、君がその状況を観察し、それを言葉で描写して、暗い気分に対する準備をするよう自分に合図ができるように、いくつかマインドフルネススキルを使えるようにすることだ。最初は、なかなか簡単には行かないと思う。だから、少し練習しようね。次のステップは、いくつかの感情調節スキルと苦悩耐性スキルへと速やかに移っていくこと。どのスキルが君に有効だと思う?」

私は尋ねました。

「信じてもらえないかもしれないけど。私は感情とは正反対のことをするスキルと。自分を慰めるスキルが好きなんです」

彼女は答えました。

「実に素晴らしい!どんなスキルが君を慰めるのに有効かな?そして、そのような気分に陥り始めたときにどのような行動を用いるのかな?」

私は尋ねました。

「そのような気分のとき、私はいつも、ただ寝て、何もかも忘れてしまいたいと考えてしまうの。だから自分の感情と正反対の行動というのは、何か活動的なことをすることだと思います。散歩にいくとか、部屋でダンスをするとか。素敵な印象画の画集を持っているから.....自分を慰めるために、それを見ることもできると思う」

シャノンは私に言いました。


シャノンはこのとき、まさしく進歩しつつあったのです。


次は「危機的状況に有効に対応する」を紹介します。



「自傷行為救出ガイドブック 弁証法的行動療法に基づく援助」 

 マイケル・ホランダー著


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