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個人的言及を避ける  つづき

  


「ジェイソンがこんなことするなんて、信じられない!私たちは親友だって思っていたのに、こんなふうに私を裏切るなんて。おぼえてらっしゃい、後悔させてやる」

エリザベスは、歯を食いしばって言いました。

「あなたは、本当に頭にきているのね!あなたをそんなに怒らせ、傷つけるような、いったい何をジェイソンはしたの?」

エリザベスの母親は尋ねました。

「話したくない」

エリザベスは、はねつけました。

「わかったわ。あなたは、今はただあまりにも腹が立っているんでしょう」

母親は尋ねました。

「そうよ。私には、どうしたらジェイソンがあんなふうに私をないがしろにできたのかわからないわ。私が病院に入院してたことをだれにも言わないでね、って私、言っておいたのよ、それなのにあの子ったら、ジェリルに話しちゃったの。いったいどういうつもり?」

エリザベスは言いました。

「それはひどいわね!あなたが頭にくるのも不思議じゃないわ」

母親は答えました。

「いつかあなたが聞きたくなったら話してあげられるわ。昔、親友が私を裏切ったときに私がどうしたかについてね」

「よろしくね、ママ、でも今はいいわ」

エリザベスは答えました。


このケースでエリザベスの母親は、助力を申し出る前に適度な承認をしています。承認はエリザベスを理解し、支持するのに役立っています。承認はしばしば、その問題についてもっと話をするよう相手に勧めているように感じられます。エリザベスはその状況について話したくないといったばかりであるにも関わらず、母親により多くのことを話します。エリザベスの母親が、自分の経験に基づく助けを差し伸べる前に、娘がそれを求めているかどうかを尋ねていることに着目してください。これが重要なのです!

一般的に、なかでも青年期の若者については特に、求めてもいないアドバイスは、過干渉で歓迎されないと感じます。子どもたちはしばしばそうしたアドバイスを、自分自身の問題を自分でうまく処理できることを皆さんが信じていないサインとして受け取ってしまいます。落ち込んでいるとき、求めてもいないアドバイスをされることは、自分が攻められているように感じられるのです。

アドバイスが欲しいかどうか子どもに尋ねるとき、皆さんは、自分のアドバイスに子どもは絶対に耳を傾けてくれるに違いない、と考えていることでしょう。それを時期尚早に与えてしまうことで、皆さんが長年にわたって得てきた知恵を無駄にしないようにしてください!人生における非常に多くのことと同様、タイミングがすべてなのです。



次回は落とし穴3「“でも”の問題」を紹介します。


「自傷行為 救出ガイドブック ―弁証法的行動療法に基づく援助―」マイケル・ホランダー著

 
 
 

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