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あなたの愛する人が、気分を紛らわせること以外に、より良い方法を見つけられるように力を貸す 2



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問題はネガティブな人生の出来事から逃げようという衝動です。なぜなら、クライアントたちの安心を得るための手段が非常に多くの場合、とても問題のあるものだからです。解決策は、BPDをもつ人にとってはかなりの実践練習を要するのものですが、とてもシンプルです。自分自身の気持ちを紛らわす、穏やかな方法を発見するのです。私たちは実際それについて考えもせずに、これと似たことを数多く行っています。


・本を読む

・映画に行く

・テレビを見る

・友人を訪ねる

・チャリティー活動をする

・数独パズルを解く

・編み物をする

・部屋にペンキを塗る

・家を掃除する


これらはすべて逃げようとする衝動を感じるとき、ネガティブな出来事から気を紛らわせるために行える習慣として、愛する人に提案できそうなものです。あなたの愛する人に、何でもよいので自分が全神経を傾けてできるとわかっていることをするように言いましょう。これは本当に効果的です。BPDをもつ人にとっての問題は、気を紛らわせることが長期的な感情の修正にはならないということです。あなたの愛する人が自分自身の気を紛らわせるのをやめるとき、苦悩が全勢力で戻ってくることが多いでしょう。そうなるとしても、気分を紛らわすことの目的は、バーに行って泥酔することが慰めとなるのと同じで、一時的な安堵感を得ることなのだ、とその人に思い出させてください。違いは、部屋のペンキ塗りやチャリティー活動にはほとんどネガティブな結末がないということです。

長い目で見れば、BPDをもつ人は能動的に問題を解決する方法を学ばなければなりません。気を紛らわすのでは、一時的に感情を緩和するだけです。けれども、気を紛らわせることと賢明な心は、問題解決が可能になる程度にまで感情を静めてくれる場合が多いのです。



「境界性パーソナリティー障害を持つ人と良い関係を築くコツ」

シャーリ・Y・マニング著


 
 
 

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