あなたの愛する人の対処能力を認識する

苦悩と心配だけが、止むことのない危機に対してあなたが経験するであろう感情的リアクションではありません。多くの人々が愛する人に降りかかるものへの恐怖と、自分を巻きこみ続ける状態への激怒の間を行ったり来たりします。多くの場合、怒りは、危機を生み出す行動の避け方について愛する人に継続的に助言を試みて、その助言が無視されてしまった結果として出てきます。あなたには愛する人が危機になるか危機の瀬戸際にあることがわかるのに、本人にはわかっていないとき、あなたのアドバイスは無視される確率がとても高いのです。

マークは新しく出会った女性を慕っていたので、自分の決断はまともだと考えていました。その女性は、マークの家族には大惨事につながると分かっていた満ちを進むように、彼に勧めました。この新しいガールフレンドに見捨てられる（それゆえに「無価値だ」と思われてしまう）恐怖が邪魔をして、マークは自分がまずい選択をしていることを理解しませんでした。

ベラのように、BPDをもつ人の中には、衝動的行為をしかけているときに助言を求める人もいます。その人はあなたの答えを聞きたがっているのだという想定で行動してください。あなたのアドバイスを聞かなくても、価値判断を加えないようにしましょう。時として人は他人にどのくらいひどい気分か知ってもらいたくて、あるいは心を読んでもらいたくて助言を求めます。

　　時には、自分はクルーズに出るに「値する」のだ、あるいは賢い判断をしているのだという承認を望んでいます。多くの場合、そのアドバイスはBPDをもつ人があなたと一緒にいるときには万全に見えるのですが、二人が一緒でないときにはストレス要因と感情が戻ってきて、危機的行動に逆戻りしてしまうのです。

「境界性パーソナリティー障害を持つ人と良い関係を築くコツ」

シャーリ・Y・マニング署