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賢明さを促す三つの方法



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1,あなたの愛する人が「賢明な心」にアクセスするのを助けましょう。

弁証法的行動療法で「賢明な心」と呼ぶものは、感情と合理性を合成したものです。賢明な心は、危機の始まりでも危機が大きくなっていく途中でも、どの時点でも使用可能です。目標は、愛する人に感情を蚊帳の外に追いやって理性だけを使わせることのように思えるかもしれません。これは感情的な人にとっては本当に難しいでしょうし、決断の際に感情を除去するように求めることはひどく非承認的になるので、その人は出てくる選択肢を考慮しないでしょう。そこで、その人が自分自身で感情と問題への論理的解決策を考察する方向へと導くことが効果的と言えるでしょう。


賢明な心にアクセスする方法はいくつかあります。そのほとんどに呼吸法と、問題について「考える」事とは対照的な、内なる知恵に「耳を傾ける」ことが入っています。違いを理解するために次の実践練習を試してください。息を吸って吐きましょう。深呼吸のように呼吸を変えないでください。ただ自然に呼吸するのです。呼吸する時、息を吸いながら、あなたを悩ませている何かについて自分自身に質問してください。息を吐きだしながら答えに耳を傾けます。答えについて考えないように。ただ耳を澄ますのです。何も聞こえないときもあるでしょう。やり続けてください。遅かれ早かれ、答えが頭の中に飛び込んできて、あなたはそれを聞くことになるでしょう。これが通常、あなたの解決の知恵です。


もちろん問題は、多くの場合、私たちは賢明な答えを知っていながら、その知恵に基づいて行動しないということです。これがBPDをもつ人ではよくあるのです。忘れないでください。あなたの愛する人がこのように行動することを選ばないのであれば、自分の感じる苦悩に耐える以外にあなたにできることはないでしょう。けれども、あなたはあと二つ他の選択肢を試すこともできます。



次回は「賢明さを促す三つの方法」その2をご紹介します。



「境界性パーソナリティー障害を持つ人と良い関係を築くコツ」

シャーリ・Y・マニング著


 
 
 
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